9/18どんぐり記念日の朝

 


2008年9月18日(木)

いつもと変わらないあわただしい朝。

今日はごみ出しの日、ごみを出す用意をして、靴下を履き替えて出かけようとしていた。

座っていたのだが何かがおかしい、靴下が履けなくなっちゃってる。

左手が動いていない。

普通に座っていたはずの上半身が勝手にゴロンと横になってしまう。

「アレ?どうしたんだろう」・・・・・起き上がれない。

身体に何が起きているのか理解できず、どうも身体が変だということだけは理解した。

とりあえず遅刻は確かなようだから職場の上司に「体調不良で遅れます」と携帯からメールして、暫く横になっていた。

 

その内トイレに行きたくなってきたが、いくら起き上がろうとしても座ることすら出来なくなっていた。這うようにして少しずつトイレに向かったが、顔から斜め前方へ突っ込むように倒れてしまう。トイレまでの間に身体のアチコチをぶつけ、それでもなんとか辿りいた。

 

トイレでは配水管にしがみ付いて右腕と足の力だけで立ち上がり、必死で用を足した。

どうやら脳梗塞みたいな病気が起きているようだと認識し職場の上司に「身体が変になって動けなくなっているから助けてほしい」と泣き出しそうになりながら電話をした。

電話を切った直後に上司は部屋の番号を聞こうと電話をかけ直したらしいが僕からの応答は無かったらしく、上司は僕に何かが起きたんじゃないかと慌ててしまったらしい。

僕はその後介護が必要な母のことを誰かに頼むため近所の知り合いの電話番号を検索したまでは記憶しているが、それから先の事は良く覚えていない。

 

駆けつけた上司はドアの外から声をかけてくれたが返事しかできない。

ドアの鍵が開けられない。オマケに最近徘徊が始まっていた母が出て行かないようにチェーンが掛けある。外から鍵を開けられない状況になっている。

やがて救急車が到着した様子。

外は大騒ぎなっているのが判った。

ドアが開かないのならベランダから進入しようかなどと聞こえ最後の力を振り絞ってドアの鍵とチェーンを外した。

チェーンがとてつもなく高い所にあるある気がした。

力尽きて崩れこむまま担架に乗せられ、生まれて初めて、まさかの救急車で運ばれることとなった。


 

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